♥ 読む

「読心術」という「術」があります。「読心」といっても、直接心を読んでいるわけではありませ

ん。表情やしぐさを観察し、これまでの「Aという行動は,Bという心理に基づく」というデータ

と照合し、間接的に心を知ろうとするものです。

言い換えれば、内面は外面に表れるということです。

目の前の人が、手に汗をかいていて、タオルをにぎりしめていれば、「この人は緊張してい

るな」とわかります。それがわかるからこそ、「リラックスさせる言葉をかけてあげよう」と

気遣うことができます。

相手の行動や態度を、よく観察していれば、言葉にならない気持ちを慮ることも可能です。

「あの人は何を考えているかわからない」と嘆く人は、「あの人」の内面はもちろん、外面も

「見ようとしていない」から、「わからない」と即断しているのです。

伝えることが不器用な人ほど、何かのサインを態度の中から発信しています。

そこを見逃さないようにしたいものです。


相手の心はどこかにきっと、表れます

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(株)コミニケ出版「月刊朝礼」より