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自由できままな風のひとり言
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昔は花見といえば梅の花見で、万葉集には桜が44に対して梅が118、

約3倍もでてきます。

「好文木(こうぶんぼく)」は梅の異称ですが、

このほか梅の異称には「木の花(このはな)」、「花の兄」、

「春告草(はるつげぐさ)」、「匂草(においぐさ)」、

「香散見草(かざみぐさ)」、「風待草(かぜまちぐさ)」、

「香栄草(かばえぐさ)」、「初名草(はつなぐさ)」などがあります。

水戸の偕楽園にある二層三階の木造こけら葺の好文亭は有名ですし、

好文木は、着物の柄、和菓子や線香の商品名にもなっています。

この言葉の謂れについて――

その昔、中国の皇帝が『文を好めば梅開き、学を廃すれば 梅閉づる』

と云ったことからつけられたようです。

学問の神様で有名な菅原道真と梅も、縁深いものがあります。

お能では『老松・紅梅殿』『東北(とうぼく)』やに

「好文木」がでてきます。

『老松・紅梅殿』は、菅原道真に関係するものです。

梅と松は天神が寵愛したので紅梅殿、老松殿という末社神となっている。

都の西に住む梅津某は長年天神を信仰し、北野天満宮に詣でていた。

ある夜の霊夢で「筑紫の安楽寺に参詣せよ」とのお告げを受ける…。

昔からある『東北』には、和泉式部の霊がでてきます。

関東から京都へ上った旅僧が東北院の、和泉式部の住居跡を訪れ、

折から花盛りの一本の梅の木に感じ入っていると美しい里女が来て、

「この梅は今、和泉式部・好文木・鶯宿梅などと呼ばれているが、

ここが上東門院の御所の頃、和泉式部が植えた“軒端の梅”だ」と、

謂われを語る。

そして花も昔の主、和泉式部を慕い年々色香も増して咲き続けていると言う。

僧が感心すると、自分こそこの梅の主、和泉式部だと花の蔭に消える。
    


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素敵なお話をいつもありがとうございます
ターラ様へ

博識にいつも感銘しております。

梅といえば大宰府の梅が枝餅を連想してしまう食いしん坊の私は、昨日、百貨店の「九州物産展」に行き、博多ラーメンを久々堪能しましたぁ♪

今日、「百尊の教え」が手に入り読み始めました。
近くの走水神社に倭健命との関連があったなんて・・・近いうちに行ってみます(笑)
bright URL 2007/01/24(Wed)12:35:23 編集
bright様へ
コメント、いつもありがとうございます。
好文木のお線香は知っておりましたがいつ頃から、何故そう呼ぶのか調べていて・・ネットよりお借りしました。
でも、百尊の教えは、本当に良かったですよ。自分の系統(ルーツ)が
分かった気がします。
tara 2007/01/24(Wed)14:19:01 編集
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