♥ 小さな幸せ

端午の節句には、どうしても食べたくなる柏餅。

買い物のついでの石村萬盛堂により、サービスのコーヒーと

共に店内で頂きました。粒あんと味噌あん。

そこで、とってもほほえましい風景を見せてもらいました。


お歳は７０代の老夫婦が持ち帰りとは別に、

ご主人は塩大福餅。

奥様は草団子。

奥さんが会計を済ませている間に、ご主人がコーヒーを

二人分ポットから注ごうとされているのですが、

手元が見ていて、危なっかしい。

思わず、お手伝いしましょうか？と声をかけたくなるのを

ぐっと抑えて、見守っていると商品をお皿にのせて戻られて奥様。


奥様「これ、半分あげようか？」

ご主人「これも、半分あげようか？」

そして、奥様は草団子をほおばり、ご主人は塩大福をビニールの上から

二つにちぎろうと格闘。お餅だから、伸びる！伸びる！

やっとのこと、ふたつにちぎって、ビニールの方を奥さんへ。

奥さん「全部食べていいよ」

ご主人「いや、これだけ食べたら、十分だ」


奥さんは草団子の半分を食べると、串ごとご主人へ差し出し、

塩大福を食べられて、ご主人は草団子の残りを食べられた。


そして、コーヒーを飲んだご主人が「苦いね」とつぶやく。

奥さん「あれ、ミルクを入れたらいいのに」と目で合図。

ご主人は徐に立って、二つミルクをもって来ると、一つを奥さんに。


きっと、このご夫婦は日常生活もそうやって、

お互いに労わりあって、生活されているんだなと感じました。

ほのぼのとした、温かいものを見せて頂いたそんはひと時に感謝。

すべての存在に感謝します。