♥ 真の金持ちとは

尊敬する方の日記より～☆☆☆


古川千勝氏の「１００人の村は楽園だった」（さんが出版）より引用します


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ある日、大変なお金持ちが、自分の息子に世の中の人々が、自分の家と違

ってどんなに貧しいかということを見せようと思い、田舎の知人の家に預

けました。

田舎での滞在を終え、息子が家に帰ってくると、父親は尋ねました。

「どんなに貧しいか、わかっただろう？」

「そうだね。よくわかったよ」と息子は答えました。

「おまえはどんなことがわかったんだい？」

息子は答えました。

「僕たちの家には籠の中の鳥が１羽しかないけど、あの農家には犬と牛と

たくさんの小鳥がいたよ」

「僕たちの家には、プールがあるけど、あの人たちのところには、どこま

でも続く川があるんだ」


「僕たちの庭には、夜、まぶしい電灯があるけど、あの人のところには

夜、満天の星空があるんだね」

「僕たちは、小さな地面に住んでるけど、あの人たちの住んでいるところ

は、見えないぐらいまで遠くまで、広がっているんだね」

「僕たちには、僕たちに奉仕する召使がいるけど、あの人たちは、他の人

のために奉仕しているんだね」

「僕たちは自分たちの食べ物を買うけど、あの人たちは自分たちの食べ物

を育てているんだね」

「僕たちの家の周りには、僕たちを守るための壁があるけど、あの人たち

には守ってくれる友だちがいるんだね」

息子の返事に、父親は言葉を失いました。そして、息子はこう言いました。

「お父さん、僕たちがどんなに貧しいかを見せてくれてありがとう」

物質的な価値観にとらわれた父親が気づいたことは、まったく新しいこと

ではありません。

「ただ忘れていた」ことだったのです。

探し続けていたメガネは、じつは掛けていたのです。

記憶喪失になった本人とっては、忘れていることさえ気づかないかもしれ

ません。

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先日の「金持ちの暮らしと貧乏人の暮らし」に引き続き、このお話を読ん

で、本当の幸せ、生きる喜びとは何かということ、結局、生きる上での価

値観として何を追求するか、ということの大切さを考えさせられました

目差し一匹とたった一杯の麦飯に喜びと感謝する人もあります。

ビックリするような山海の珍味を目の前にしても、不平、不満一杯の人も

あります。

どちらが幸せでしょうか？


物質的なもの････金・地位・名誉････、これらはいくら増やしても有限です。

有限なものに価値観を求めると永遠に満たされることなく、幸せにはなれ

ないと思います。

物は有限。

心は無限。

さらに大切なことは、「幸せとは獲得するものではなく、感じるもの、

きづくものだ」ということを教えています。

振り返ってみる時、どれだけ多くの人によって支えられ、多くのものを与

えられて、今、生きていることができるか。

空気、水、太陽、土地、家、ごはん、衣服、電車、紙、ペン、本、会社、

学校････、

無限ともいえる多くの恵みに気づくかどうか、ということだと思います。