自由できままな風のひとり言
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ステキなメルマガからのおすそわけです。
「涙の数だけ大きくなれる」木下晴弘著(フォレスト出版) から
■『その女性は,何をしても続かない人でした。
田舎から東京の大学に来て,部活やサークルに入るのは
良いですが,すぐイヤになって次々と所属を
変えていくような人だったのです。
■そんな彼女にも,やがて就職の時期がきました。
最初,彼女はメーカー系の企業に就職します。
しかし3か月もしないうちに,やめてしまいました。
次に選んだ就職先である物流会社も
次に入った医療事務の仕事も,半年ほどでやめてしまいました。
そんなことを繰り返すうちに彼女の履歴書は,
入社と退社の経歴がズラッと並ぶようになっていました。
すると,そういう内容の履歴書では,
正社員に雇ってくれる会社がなくなってきます。
結局彼女は,派遣会社に登録しました。
ところが派遣も勤まりません。
イヤなことがあればその仕事をやめてしまうのです。
またもや履歴書に派遣の先リストが長々と書かれるようになりました。
■ある日のことです。
新しい仕事先の紹介が届きました。
スーパーでレジを打つ仕事でした。
当時のレジスターは,値段をいちいちキーボードに
撃ち込まなくてはならず,多少はタイピングの訓練を必要とする
仕事でした。
ところが,勤めて1週間もするうち,彼女はレジ打ちに
あきてしまいました。
■彼女は辞表を作ってみたものの,決心をつけかねていました。
するとそこへ,お母さんから電話がかかってきました。
「帰っておいでよ」
受話器の向こうから,お母さんのやさしい声が
聞こえてきました。
■彼女は田舎に帰ることを決め,片づけを始めました。
すると,机の引出しの奥から1冊のノートが出てきました。
小さい頃に書きつづった大切な日記でした。
パラパラとめくっているうち,彼女は
「私はピアニストになりたい」と書かれているページを
発見したのです。
そう,彼女の小学校時代の夢です。
「そうだ,あの頃,私はピアニストになりたくて,
練習をがんばっていたんだ」
「あんなに希望に燃えていた自分が今はどうだろうか。
履歴書には,やめてきた会社がいくつも並ぶだけ。
自分が悪いのはわかっているけど,
なんて情けないんだろう。
そして私は,また今の仕事から逃げようとしている・・・」
そして彼女は日記を閉じ,泣きながらお母さんにこう
電話したのです。
「お母さん,私,もう少しここでがんばる」
■翌日スーパーに出勤した彼女はある考えが浮かびます。
「私は昔,ピアノの練習中に何度も何度も弾き間違えたけど
繰り返し弾いているうちに,どのキーがどこにあるのかを
指が覚えていた。
そうなったら鍵盤を見ずに,楽譜を見るだけで
弾けるようになった。
そうだ,私流にレジ打ちを極めてみよう」
■彼女はまずレジのボタンの配置を頭に叩き込み
あとは打つ練習をしました。
数日のうちに,ものすごいスピードでレジが
打てるようになったのです。
すると不思議なことに,これまで見もしなかったところに
目が行くようになったのです。
まず目に映ったのはお客さんの様子でした。
■「ああ,あのお客さん,昨日も来ていたな」
「ちょうどこの時間になったら,子ども連れで来るんだ」
さらに
「この人は安売りのものを中心に買う」
「この人はいつも店が閉まる間際に来る」
「この人は高いものしか買わない」
とかがわかるのです。
■そんなある日,いつも期限切れ間近の
安いものばかり買うおばあちゃんが,5000円もする
尾頭付きの立派なタイをカゴに入れてレジへ
持ってきたのです。
彼女はびっくりして思わずおばあちゃんに話しかけました。
「今日は何かいいことがあったんですか?
するとおばあちゃんは
「孫がね,水泳の賞を取ったんだよ。
今日はそのお祝いなんだよ。
いいだろう,このタイ」
「いいですね。おめでとうございます」
■お客さんとコミュニケーションをとることが楽しくなったのは
これがきっかけでした。
いつしか彼女はレジに来るお客さんの顔をすっかり覚えてしまい
名前まで一致するようになりました。
「○○さん,今日はチョコレートですか。
でも今日はあちらにもっと安いチョコレートが出てますよ」
「今日はマグロよりカツオの方がいいわよ」
などと言ってあげるようになったのです。
レジに並んでいたお客さんも応えます。
「いい事言ってくれたわ。今から変えてくるわ」
■そんなある日のことでした。
「今日はすごく忙しい」と思いながら
彼女はいつものようにお客さんとの会話を楽しみつつ
レジを打っていました。
すると店内放送が響きました。
「本日は込み合いまして大変申し訳ございません。
どうぞ空いているレジにお回りください」
ところが,わずか間をおいて,また放送が入ります。
「本日は込み合いまして大変申し訳ございません。
重ねて申し上げますが,
どうぞ空いているレジにお回りください」
■そして3回目,同じ放送が聞こえた時に
初めて彼女はおかしいと気づき周りを見渡して驚きました。
どうしたことか5つのレジが全部空いているのに,
お客さんは自分のレジにしか並んでいなかったのです。
店長があわてて駆け寄ってきます。
そしてお客さんに
「どうぞ空いているあちらのレジにお回りください」
と言ったその時です。
お客さんは店長の手を振りほどいて,こう言いました。
「放っておいてちょうだい。私はここに買い物に来てるんじゃない。
あの人としゃべりに来てるんだ。
だからこのレジじゃないとイヤなんだ。」
その瞬間,彼女はワッと泣き崩れました。
■その姿を見てお客さんが店長に言いました。
「そうそう,私たちはこの人と話をするのが楽しみで来てるんだ。
今日の特売はほかのスーパーでもやっているよ。
だけど私は,このお姉さんと話をするために
ここへ来てるんだ。
だからこのレジに並ばせておくれよ」
彼女はポロポロと泣き崩れたまま,レジを
打つことができませんでした。
仕事というのはこれほど素晴らしいものなのだと
初めて気づいたのです。』
■仕事は辛くてやめたいことの方が多いのかもしれません。
しかし,明日やめようと思いながらも
今日頑張れば明日になります。
明日になれば,また明日やめようと思って
今日頑張るのです。
今日の頑張りがすごければすごいほど
仕事の素晴らしさに気づくのです。
■そんなことを,レジ打ちの彼女から
教えてもらいました。
******************************
ハタ コンサルタント株式会社 降籏達生 氏
がんばれ建設,活かせISO
~建設業,ISO専門の業績アップの秘策~ より
「涙の数だけ大きくなれる」木下晴弘著(フォレスト出版) から
■『その女性は,何をしても続かない人でした。
田舎から東京の大学に来て,部活やサークルに入るのは
良いですが,すぐイヤになって次々と所属を
変えていくような人だったのです。
■そんな彼女にも,やがて就職の時期がきました。
最初,彼女はメーカー系の企業に就職します。
しかし3か月もしないうちに,やめてしまいました。
次に選んだ就職先である物流会社も
次に入った医療事務の仕事も,半年ほどでやめてしまいました。
そんなことを繰り返すうちに彼女の履歴書は,
入社と退社の経歴がズラッと並ぶようになっていました。
すると,そういう内容の履歴書では,
正社員に雇ってくれる会社がなくなってきます。
結局彼女は,派遣会社に登録しました。
ところが派遣も勤まりません。
イヤなことがあればその仕事をやめてしまうのです。
またもや履歴書に派遣の先リストが長々と書かれるようになりました。
■ある日のことです。
新しい仕事先の紹介が届きました。
スーパーでレジを打つ仕事でした。
当時のレジスターは,値段をいちいちキーボードに
撃ち込まなくてはならず,多少はタイピングの訓練を必要とする
仕事でした。
ところが,勤めて1週間もするうち,彼女はレジ打ちに
あきてしまいました。
■彼女は辞表を作ってみたものの,決心をつけかねていました。
するとそこへ,お母さんから電話がかかってきました。
「帰っておいでよ」
受話器の向こうから,お母さんのやさしい声が
聞こえてきました。
■彼女は田舎に帰ることを決め,片づけを始めました。
すると,机の引出しの奥から1冊のノートが出てきました。
小さい頃に書きつづった大切な日記でした。
パラパラとめくっているうち,彼女は
「私はピアニストになりたい」と書かれているページを
発見したのです。
そう,彼女の小学校時代の夢です。
「そうだ,あの頃,私はピアニストになりたくて,
練習をがんばっていたんだ」
「あんなに希望に燃えていた自分が今はどうだろうか。
履歴書には,やめてきた会社がいくつも並ぶだけ。
自分が悪いのはわかっているけど,
なんて情けないんだろう。
そして私は,また今の仕事から逃げようとしている・・・」
そして彼女は日記を閉じ,泣きながらお母さんにこう
電話したのです。
「お母さん,私,もう少しここでがんばる」
■翌日スーパーに出勤した彼女はある考えが浮かびます。
「私は昔,ピアノの練習中に何度も何度も弾き間違えたけど
繰り返し弾いているうちに,どのキーがどこにあるのかを
指が覚えていた。
そうなったら鍵盤を見ずに,楽譜を見るだけで
弾けるようになった。
そうだ,私流にレジ打ちを極めてみよう」
■彼女はまずレジのボタンの配置を頭に叩き込み
あとは打つ練習をしました。
数日のうちに,ものすごいスピードでレジが
打てるようになったのです。
すると不思議なことに,これまで見もしなかったところに
目が行くようになったのです。
まず目に映ったのはお客さんの様子でした。
■「ああ,あのお客さん,昨日も来ていたな」
「ちょうどこの時間になったら,子ども連れで来るんだ」
さらに
「この人は安売りのものを中心に買う」
「この人はいつも店が閉まる間際に来る」
「この人は高いものしか買わない」
とかがわかるのです。
■そんなある日,いつも期限切れ間近の
安いものばかり買うおばあちゃんが,5000円もする
尾頭付きの立派なタイをカゴに入れてレジへ
持ってきたのです。
彼女はびっくりして思わずおばあちゃんに話しかけました。
「今日は何かいいことがあったんですか?
するとおばあちゃんは
「孫がね,水泳の賞を取ったんだよ。
今日はそのお祝いなんだよ。
いいだろう,このタイ」
「いいですね。おめでとうございます」
■お客さんとコミュニケーションをとることが楽しくなったのは
これがきっかけでした。
いつしか彼女はレジに来るお客さんの顔をすっかり覚えてしまい
名前まで一致するようになりました。
「○○さん,今日はチョコレートですか。
でも今日はあちらにもっと安いチョコレートが出てますよ」
「今日はマグロよりカツオの方がいいわよ」
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彼女はいつものようにお客さんとの会話を楽しみつつ
レジを打っていました。
すると店内放送が響きました。
「本日は込み合いまして大変申し訳ございません。
どうぞ空いているレジにお回りください」
ところが,わずか間をおいて,また放送が入ります。
「本日は込み合いまして大変申し訳ございません。
重ねて申し上げますが,
どうぞ空いているレジにお回りください」
■そして3回目,同じ放送が聞こえた時に
初めて彼女はおかしいと気づき周りを見渡して驚きました。
どうしたことか5つのレジが全部空いているのに,
お客さんは自分のレジにしか並んでいなかったのです。
店長があわてて駆け寄ってきます。
そしてお客さんに
「どうぞ空いているあちらのレジにお回りください」
と言ったその時です。
お客さんは店長の手を振りほどいて,こう言いました。
「放っておいてちょうだい。私はここに買い物に来てるんじゃない。
あの人としゃべりに来てるんだ。
だからこのレジじゃないとイヤなんだ。」
その瞬間,彼女はワッと泣き崩れました。
■その姿を見てお客さんが店長に言いました。
「そうそう,私たちはこの人と話をするのが楽しみで来てるんだ。
今日の特売はほかのスーパーでもやっているよ。
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ここへ来てるんだ。
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しかし,明日やめようと思いながらも
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明日になれば,また明日やめようと思って
今日頑張るのです。
今日の頑張りがすごければすごいほど
仕事の素晴らしさに気づくのです。
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職業:
ライトワーカー
趣味:
映画鑑賞・旅行・人間ウォッチィング
自己紹介:
英国オ-ラソ-マ社プラクティショナ- ブリッジ修了
チャクラバランスマサ-ジ レベルⅡ修了
整体療法師
レイキマスター
マルセイユタロットリーダー 国際タロット大学上級修了
アバンダンティアアバンダンスレイマスター
心理ゼミナール基礎コース修了
斉藤一人愛弟子
スピリチャルカウンセラー高津理絵公認 御心カウンセラー
舛岡はなゑ美開運メイクアップアカデミー公認アーティスト
雫のような小さな視点でものごとを書き連ねたブログです。こんな変わった人間が一人位いた方が世の中楽しいかも!?
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