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自由できままな風のひとり言
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☆ステキな日記のおすそ分けです。



人間力・仕事力が確実にアップする致知出版社メルマガ【2010/1/10】
から転載します。

池川クリニック院長・池川 明先生のお話です。


胎内記憶について語る子どもたち

「おなかの中は暗くて、でもあったかくて、泳いでたんだ。

早くママにあいたいと思ってた」 ──

これはある2歳の男の子の言葉です。

私は、産婦人科医として多くのお産と関わり合う中で、

母親のおなかの中にいた時のことを覚えている子どもがいることに

気づき、大変興味を覚えるようになりました。

そこで、私の医院の患者さんや知り合いにお願いして

この「胎内記憶」についてのアンケートを取り始めました。

多くの幼稚園、保育園の協力もいただいて、最終的には3500名以上の

アンケート調査を行うことができました。

その結果、約3割の子どもに胎内記憶があるということが確認できたのです。

母親の問いかけに応じて、子どもたちはいろいろなことをしゃべります。

その内容は本当に不思議でたくさんの発見があります。

おなかの中は温かかった、暗かったと言う子。

おなかの中で寝ていた、泳いでいたと言う子。

「包丁が入ってきて足を掴まれて引きずり出された」などと、

帝王切開で生まれた際の記憶を語る子もいます。

また中には、受精前の精子の記憶や、

結婚前の父親や母親を見たという記憶を持つ子までいます。

こうした一見不可解に思われる「胎内記憶」や「おなかに入る前の記憶」

は、実はとても大切なことを私たちに示唆しているのです。

1つは、胎児にも人格がある、ということです。

赤ちゃんはおなかの中にいる時からちゃんと意識があり、

外の世界の様子を見たり聞いたりしているのです。

それから、赤ちゃんは母親を選んでくる、

ということも読み取ることができます。

「パパとママを選んだんだよ」

「お母さんがさみしそうな顔してたから笑ってほしくて来たんだ」

──こんなことを言う子どもが実にたくさんいるのです。

私は、母親がこのような事実を知れば、赤ちゃんに対する愛情が増し、

その後の子育てにもよい影響を与えることになるだろうと考えています。

いま問題になっている赤ちゃんへの虐待や育児不安というのは、

一人の人間として赤ちゃんの存在を認めていないことが、

大きな要因だと思います。

セックスをしたらたまたま生まれてきただけで、

あたかもペットのように赤ちゃんを捉えている人が多いのです。

そういう母親に、胎内記憶の話を通じて、赤ちゃんにも人格がある、

赤ちゃんは自分たちを選んできた、ということを認識してもらうと、

子どもに対する接し方が一変し、子育てが楽しくなった、楽になったと

おっしゃいます。

とにかく、赤ちゃんの存在そのものを認めて尊重してあげるということ

が、お産や子育てにおいて何よりも大切なことなのです。


お母さんを選んで生まれてきた

おなかの中の記憶については、科学的に証明されているわけではないの

で、「本当なの?」と半信半疑の方も少なくありません。

たしかにすべてが真実だと断定はできませんが、

私は、胎内記憶が正しいかどうかということよりも、

そのことを通じてお産や子育てを前向きに変えていくことのほうが

大切なのではないかと思うのです。

胎内記憶というものに気づいてからは、

私自身のお産への取り組み方もずいぶんと変わりました。

以前は赤ちゃんが無事に生きて生まれることが目標で、早く異常を見つけ

よう、早く処置をしようということばかりに意識が向いていました。

そして、

点滴をしたり吸引分娩をしたり、必要以上にお産に手を加えていました

しかしこれは赤ちゃんにとっては大きな負担なのです。

実際、吸引分娩を行って出てきた赤ちゃんが、

こちらをにらんで怒っているように見えることもあります。

いまでは極力自然出産を心がけています。

これまでの経験から、赤ちゃんは本来何も手を加えなくても無事に

生まれてくるものだということを実感しています。

自然出産した赤ちゃんは、本当にいい顔をしているのです。

ただし、私は自然出産がすべてだと考えているわけではありません。

人それぞれに事情があり、いろいろなお産の形があります。

理想通りのお産ができなくても、母親は自分を責める必要はないのです。

大切なのは、お産の方法そのものよりも、お産を通じて赤ちゃんとの

つながりを感じ取り、赤ちゃんに対する愛情をしっかりと

育むことなのです。

胎内記憶や自然出産に取り組み始めてから、私は「人生の目的」というも

のを深く考えさせられるようになりました。

「お母さんを選んできた」と語る子どもや、

お産や子育てを通じて成長していく親の姿を見ていると、

子どもというのは親の役に立つことを願って生まれてくることが

実感できます。

人が生まれてくるのは、結局、それぞれが何らかの形で

人の役に立つためだろうと考えるに至りました。

これは流産や死産の場合でも同じで、赤ちゃんは亡くなることによって

親や周囲の人たちに何らかの温かいメッセージを残し、

人間的な成長を促しているのだと私は信じています。

胎内記憶を知ることによって、人の気持ちは大きく変わります。

そして、一人でも多くの人の気持ちが変わることによって社会が変わり、

日本が変わると考えています。

私は、胎内記憶を調査することにより、実に多くのことに気づかされました。

この気づきをさらにたくさんの方々と共有できればと思っています。 

(以上)



赤ちゃんの胎内記憶について、飯田史彦氏「生きがいの創造」も同じこと

を述べています。

親のほうがあなたを選んだのではなく、あなたの方がその親を自分の

意志で選んだのです。

まず、あなたのほうが先に、どのような親であったとしても、この世に

命を与えてくれた両親に感謝し、許し、認め、守ってあげなければなりません。

ほんのしばらくの間しか、この世にいることができない人もたくさん

います。

そういう人も、みんなと同じように、大いに喜んで生まれていきます。

自分たちにも、なすべき目的のあることがわかっているためです。

その人たちには、それ以上この世で生きながらえて、成長する必要が

ありません。

なぜなら、自分たちの死が、両親の成長を早める材料になっているからです。

なぜなら、親にとって、子供の死ほど精神的に成長できる貴重な試練は、

ほかにないためです
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