♥ 水仙に 愛の花咲く 言葉かけ

帰宅途中に「お嬢さ～ん」と声を掛けられました。辺りを見るとしずく

意外に人はなく・・「お嬢さん、水仙はいらない？」と訊ねられ「いりま

す」と即答し畑の方へと行きました。今採ったばかりの水仙の花ばな。

「うわぁ～きれいな水仙。私この花の香りが大好きなんです。嬉しいです

早速飾らせてもらいます」そう言うと「まぁ～そんなに喜んでもらえたら

うれしいね」共に笑顔がいっぱい広がります。



「差し上げるものが何もないのですが・・」そう言うと、「そんなこと言

うったらいかん。もう声を掛けられんようになるけん」そう笑っておしゃ

るその笑顔が観音様みたいでした。

私は去年の夏にこのおばさまから大きなきゅうりを頂きました。

その時は雨が降る中、公園の入り口にもたれかかってあったので・・。

「大丈夫ですか？」と声を掛けた事があったのです。もちろんその方は

覚えてはいらしゃらなかったようですが、人間何かしら取り柄はある様で

しずくは一度お会いした方は記憶に残るのです。



それと、毎月４日のお地蔵様の日に御自宅近くの黒田藩所縁のお地蔵さま

の所を掃除されお花をきれいなものに替えられています。

それを言うと「あなた、何で知っているの？」とびっくりされてありまし

たが、道路沿いにある大きなご神木そばのお地蔵様ですから、お参りは

してませんが通る時に目につきます。

それと善行をされてあるかたは、輝きが違うからすぐに目につきますね。

そう言うと「いえいえ、ただ花が好きだから替えているんです」と謙遜さ

れる姿がまた徳の高さを表しているようです。

ひとりさんクリームをお顔に塗らせて頂きました。うふふ・・二人で笑っ

て別れました。後には清々しさが広がっていました。

ご縁に感謝です。そしてこの８０歳過ぎた伯母様のように華徳のある人に

なりたいなと思うしずくでした。

ありがとうございます。