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自由できままな風のひとり言
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・・・☆ステキな日記のシェアです☆・・・

中学生の女の子の話です。(仮にB子という名にします)

B子が小さいころにお母さんが亡くなり、まもなくお父さんが再婚して、

新しいお母さんがやってきました。

そして、その新しいお母さんは、B子にイジワルをしてくるようになった

のです。

そのお母さんは、B子が話しかけても聞こえないふりをしたり、B子のお

やつを横取りして食べたり、B子に向かって「あなたなんか可愛くない」

と言ってきたり・・・

そんな生活が続き、B子は中学生になりました。

あいかわらず、お母さんからのイジワルは続いたそうです。

そしてB子には、悩みが一つありました。

それは、中学生になってもおねしょが治らないことです。

ある日、B子の友だちが家に遊びに来ました。

すると、友だちに向かってお母さんが、こう言ったのです。

「B子ったら、中学生にもなって、おねしょをするんですよ」

B子は顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしました。

B子は心の中で叫びました。

「あの継母(ままはは)のせいで、私の人生はメチャクチャだ。

本当のお母さん、どうして死んでしまったの?」

ところが、その後B子は、何冊かの本を読み、考え方が変わり始めまし
た。

自分のことを“被害者”だと思い込んでいることに気づいたのです。

「私はいつも、『あの継母のせいで、自分の人生はメチャクチャだ』と心

の中でつぶやくばかりで、継母との関係をよくするための行動を何もして

いなかった」そう思ったのです。

読んだ本の中に、次のような言葉が書いてあったそうです。

「よい人間関係を築くには、感謝の言葉を伝えよう。相手からの見返りを

いっさい期待せず、ひたすら感謝を行動で表そう」

そこで、継母に感謝できることを探したら、たくさん出てきたそうです。

・毎日、ご飯を作ってくれている

・おねしょした布団を干していてくれる

・病気になったときは病院に付き添って行ってくれた・・・などなど

「私は、継母のイジワルなところばかりに固執していたけど、私がここま

で育ってこれたのは、継母のおかげだ。

私は、継母が家に来たころから、亡くなった母親と比べて、継母の悪い点

ばかり数えていた。私こそ、最初から継母を『お母さん』として認めてい

なかった。

よし、まずは感謝の気持ちを表そう!」

B子は、そう決意しました。

仕事の関係でお父さんの帰りが遅いので、夕食はいつも、お母さんと二人

きりで食べていました。

その日の夕食を終えると、「お母さん、おいしいご飯をありがとう。いつ

もありがとう」と言って、母親の背に回りました。

肩こり症のお母さんの肩をもんであげようとしたのです。

するとお母さんが、「何するの、気持ち悪い。あなたに触られたら、よけ

い肩がこるよ」

と言って、B子の手を振り払ったのです。

B子は、次の日も夕食後に、「お母さん、ありがとう。」と言って肩をも

もうとしました。

すると今度は、お母さんの肘でっぽうが飛んできました。

B子は、3日目も夕食後に「いつもありがとう」と言って、お母さんの背

に回りました。

「何の魂胆があるの?気持ち悪いからやめなさい」と、やはり肘でっぽう

が飛んでました。

B子は4日目も、5日目も、6日目も続けました。毎回、肘でっぽうで拒

否されました。

「相手からの見返りを期待せず、ひたすら感謝を行動で表そう」という言

葉が、B子の支えでした。

そして7日目。

いつものように夕食後、「お母さん、いつもありがとう」と言ってお母さ

んの背に回ったら、その日はお母さんがじっとしていました。

そこで心を込めて肩をもんでいたら、しばらくして、お母さんの肩が小き

ざみに震え始めたのです。

どうしたんだろう?と思って、お母さんの顔をのぞきこんでみたら、お母

さんの目から大粒の涙がポタポタと落ち始めました。

まもなくお母さんは「ウワーッ」と泣きながらB子に向かって、こう言っ

たのです。

「ごめんなさい!お母さんが悪かった!ほんとにごめんなさい!」

お母さんは、しばらく泣き続けた後、B子のことをギュッと抱きしめてく

れたそうです。

その日から、お母さんはイジワルをしなくなりました。優しいお母さんに

変わったのです。

そしてその日から、B子がおねしょをすることもなくなりました。


以上、いかがでしたか?



イジワルに見えるお母さんの奥には、愛に満ちた優しいお母さんがいたの

ですね。

このB子さんのように、肘でっぽうを喰らっても感謝の行動を取り続ける

ためには、「人間は本来、愛に満ちた素晴らしい存在だ!」という“もの

の見方”が必要です。

いわゆる“性善説”ですね。

「今はイジワルをするお母さんでも、お母さんの本質は、愛に満ちている

んだ」という信念を持って接し続ければ、いずれはお母さんの“愛”を引

き出すことができるのですね。

逆に、「このお母さんは、心底イジワルだ。どうしようもない」という信

念をもって接すればどうでしょうか?

私たちが相手に対してどんな“ものの見方”をするかということは、相手

との関係に大きな影響を与えるのです。

相手の中の「愛」や「優しさ」や「本質」を信じ続けることができたら、

つまり、“性善説”で相手を見ることをし続けたら、相手の愛や優しさを

引き出すことができるのです。

さて、このB子さんの話には、もう一つ大事なポイントがあると思います。

それは、「相手からの見返りを期待せずに、感謝を行動で表す」ということです。

もしB子さんが、お母さんからの見返りを期待していたら、肘でっぽうを

してくるお母さんを受け入れることはできなかったと思います。

相手からの見返りを目的にするのではなく、「相手を喜ばせること」「相

手に感謝の気持ちを伝えること」を目的にしてこそ、行動し続けることが

でき、ついには、相手の愛を引き出すことができるのです。

ここで大切なのは、善悪の判断をしないことです。

「私は、『感謝の言葉を伝える』という“善いこと”をしているのに、相

手は肘でっぽうを返してくるなんて!どう考えても相手が悪い!」など

と、善悪の判断をし始めると、常に相手を裁くようになってしまいます。

「善いか悪いか」「正しいか間違っているか」の二元論で物事を考え始め

ると、自分が正しくて相手が間違っているように思えてきます。そして、

人の判断基準はそれぞれに違いますから、皆が「自分が正しい」と信じる

ようになり、「正しさ」と「正しさ」の戦いが始まるのです。

ですから善悪二元論という“ものの見方”をしていることに、まず気づく

必要があります。

エデンの楽園に住んでいたアダムとイブが、なぜ楽園にいることができな

くなったか、ご存知でしょう。

蛇にそそのかされ「善悪の知識の木」の実を食べてしまったからですね。

さて、もう一つB子さんに関連して、おねしょの話です。

おねしょの原因もいろいろあるとは思いますが、悲しみを我慢しているこ

とがおねしょの原因になることがあります。

本来、悲しい時は、思いっきり泣くのが一番です。

涙がかれるまで泣くと、少し楽になることが多いはずです。

しかし、B子さんのように中学生になると、泣くのを我慢するようになり

ます。

あるいはB子さんは、小さいころから泣くのを我慢していたのかもしれま

せん。

すると、涙で悲しみを洗い流す代わりに、おねしょとなって流れ出ること

があるのです。

つまり、おねしょによって悲しみを流そうとしているのですね。

ですから、子どもが心の底から安心できたり、子どもの悲しみが癒された

りしたことで、その子のおねしょが治ったという例は、枚挙にいとまがあ

りません。

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